🔞🦶🪶【小説】大足の島 羽子の章 番外編
Added 2023-11-16 09:00:00 +0000 UTCご支援ありがとうございます!
この話は本編と関係なくはないですが、蛇足になるのと、視点が散らかるのが気になったので、番外編として別枠にしました。
時系列的には、足洗いの説明会と同時期になります。
プロット段階で活躍のなかった大門と大河の話です。
ーーー
大足の島 羽子の章 番外編
約15000字
一方で、颯太はこの足洗いの説明会には参加しておらず、時を同じくして、別の場所で、別の説明会に参加していた。
「あ! 颯太くん、こっちこっち! こっちに座って」
颯太は、生物の大河に促され、四角く四つに並べられた机の椅子に座った。
「久しぶりだな颯太! 元気だったか!」
向かいには大河と、その隣に家庭科の大門がハツラツな笑顔で座っていた。
200センチを越す大河に対し、190の大門は少し小柄に見えるが、颯太にとってはどちらも巨漢には間違い。
互いに横に広い体格だからか、汗ばんだ腕と肩がひしめきあっていて少し窮屈そうだ。
挨拶もほどほどに、大河が真剣な面持ちで言葉を紡いだ。
「放課後なのに、ごめんね。担任の大林先生から聞いてると思うけど、明日の羽子の認定会の前に、颯太くんの意思の確認と、改めて俺たちで羽子の才があるかを見ることになったんだ」
「大林先生は、明日の測定説明のやつで忙しいからさ! 俺らが代理な!」
何やら緊張しているような素振りの大河と、いつものように気軽に話す大門。
颯太は大林から大まかな話は聞いていると返事をした。
「そっかそっか! で、さっそく聞くけどさ、羽子の認定会、参加したいか?」
今日ラーメンでも食いに行くか? ぐらいの軽い温度感で尋ねる大門に、慌てた様子で軽く肘打ちをする大河。
急な話の展開に颯太は、戸惑うこともなく、大河が改めて口を開こうとする間に、即答で参加すると言って頷いた。
「え……。そ、そう。そうなんだ」
展開の速さにしばらく呆けた面で固まる大河。
しばらく思考が動きだすのに時間がかかると、緊張していた大河の力が一気に抜けるように、椅子に持たれかかる。
「……な、なんだ、心は決まってた感じかぁ。でもちょっと安心したよ」
前段階とは言え、羽子になるかどうかで将来がほぼ決まってしまうだから、その選択を見守る教師としても身構えてしまうのだろう。一方で大門は「ほらなッ」と颯太の返事を予想してたように大河を見て笑った。
「でも、参加して認定されたからって、まだ猶予はあるからな! 気が変わったらいつでも言えな!」
大門が相変わらず気軽に接すると、颯太はその気づかいにお礼を返した。
「同意が取れたら、あとは確認だけど……、大山先生に認められてるって聞いたし、確認いるのかなぁ……」
すると、大門がガッと大河の肩を引き寄せ、顔を近づけると耳打ちを始める。
(何言ってんだよ! 認められてるなら、なおさら見て貰いてぇじゃん! 俺らの足! それにせっかく準備してきたんだぜ?)
大門は2人の後ろに置いてある、大きな黒いビニール袋を見る。
(わかった、わかったよ! 暑苦しいなぁ)
大河が腕を振り払うと、改めて颯太の方へ向き直る。
「えっとー……、念のため、念のためね! 羽子になれそうか俺らも確認するから、ちょっと待っててくれる?」
そう言って紅潮する大河とウキウキ気分を全面に体現している大門は、足元でゴソゴソと準備を始める。
颯太が机の下を覗くと、フサフサと足毛を生やした大河が、いつものビーチサンダルを蹴るように脱いでいた。脱ぎ散らかしたサンダルには、脱ぎ立てで新しい汗の粒がキラキラと夕日に照らされ輝き、愛用された証として、汗染みが大河の大きな足の形に沿って薄黒く跡が見える。
その隣で大門はスニーカーを脱ぐと、ズボッと湿った空気を鳴らしながら汗ばんだ素足を取り出す。モワッと足の匂いが机の下で広がるのを感じながら、机の上に向かう素足を追う。
「待たせたな! ほら、いいぞ! いっぱい嗅げ!」
そう言って両足を机の上に並べる大門。
大河のものと合わせて四つの足の裏がこちら向けてくねくねと動いている。大門のは期待からソワソワと待ちきれない様子が足から伝わってくる。大河からは、足を握ったり振ったりと落ち着かないような緊張が見て取れた。
「い、いきなり嗅げって言われてもわかんないだろ! えっと、颯太くんには、これから俺らの足の匂いを覚えて欲しいんだ」
くねくねと動く足の指から、颯太の鼻にもわかるほどに2つの雄の匂いが漂っている。
その匂いを覚えるとはどういうことなのかと尋ねる。
「例えばさ! オレがコイツの足を嗅いだとするだろ? めっちゃ臭え! って思っても、顔を見ないと誰の足かわかんねえんだよな!」
「一応、チーズみたいな匂いとか、革みたいな匂いとか、慣れてる人ならそれぐらいわかるけど、その奥にあるフェロモンみたいな匂いについては、嗅ぎ分けられないんだよ。でも羽子はそれが出来るみたいなんだ。少なくても、今までの羽子は全員ね」
颯太は今まで意識したことなかったが、本当にそんなことができるのか不安だった。
「まぁ、やってみようせ! 大丈夫だって!」
ぐぐっと足を颯太に伸ばし、誘うようにくねくねと足の指が誘う。素足履きされた足の裏は、所々に砂粒や繊維の屑が汗で付着しており、そして全体的に薄ら黒く汚れている。
その明からさまに臭そうな足から放たれ漂う匂い釣られて、颯太は顔を近づけていった。
息を呑んで様子を伺う2人。
颯太の顔が足指の前で止まると、ゆっくりと鼻から音を立てた。
スぅぅーッ
熟成された素足履き特有の匂いが、颯太の鼻腔をくすぐる。
スゥぅ〜ッ、スゥぅぅーッ!
颯太が繰り返し身体中に染み渡らせるように、匂いを吸い込み続けていると、吐息を漏らして天井を煽りながら気持ちよさそうに目をつぶる大門。
「あ〜気持ちいいなぁ……」
「しょ、颯太くん……、そろそろ、俺のも、いいかな……?」
颯太は最後に深く息を吸って、今度は大河の足の裏へ顔を向けた。
どちらも似たような幅広い足をしている。改めて比べてみると、大河の方が肉付きがよく、触り心地の良さそうな肉まんのような印象を受けた。
触ってみれば肉汁という名の汗が滲み出しそうな足に鼻を近づいていく。
気配を感じた大河の足は、ギュッと足の指を握って寄せ集めと、その握った隙間からジワッと汗が流れ落ちた。そして、ゆっくりと開いていくと、モワッと足の匂いが広がって、颯太の鼻を刺激する。
その刺激に促されるように、ゆっくりと鼻から大河の匂いを吸い込む。大門とは少し違う、ねっとりした匂いが鼻の中で絡みつくような雄の匂いを感じる。
「ど、どうかな? 匂いは覚えられそう……?」
「しーッ! 集中してるんだよ、黙って見てようぜ」
短パンを押さえ、鼻息を荒くする大河は、気まずさに耐えかね、沈黙を破る。そんな彼の質問に何も答えない颯太は、目の前に構える大きな足の裏を、香りを楽しむソムリエの如く、瞼を閉じて匂いを味わっていた。
大門は背もたれに体を預け、ミシッという椅子の悲鳴も気にせず、頭の後ろに手を組んで目を閉じ、気分はすっかりバカンス気分なのだろうか。夕日に照らされながら体を広げて堂々と座るその様は、日焼けを楽しむ男のそれに見える。
全身から吹き出して輝く汗は、おっ広げられた腋や、胸筋の谷間、腹筋の溝などに集まって、Tシャツに大きな染みを作る。そして足元では絶え間なく自分の匂いを振り撒くように、足の指をくねくねと動かしていた。
そして、隠している大河とは対照に、股間を押し上げるチンコを堂々と晒していた。
「そ、そろそろ、いいんじゃないかなッ!」
数分後、性感帯の足裏に鼻息だけが当たり続けるという焦らしに堪えかねた大河が、我慢の限界という勢いで足を床に戻した。
「えー! まぁ、あまり遅くなってもアレだし、仕方ないか……」
教室に壁かけた時計を見て、大門も渋々足を下ろす。
獲物を見失った翔太は、ハッとしたように背筋を正すと、目をパチクリとさせて、正気を取り戻した。
「じゃあ、次なんだけど——」
そう言って大河は、後ろの大きなビニール袋を片手で持ち上げると、席を立ってゆっくり颯太の隣の床に置いた。
「その中をちょっと開けてみてくれるかな?」
颯太は言われたまま閉じられたビニールの口を開いてみた。
その瞬間、爆発的な雄の匂いが教室中に広がった。
袋の中には、いくつもの体育館シューズが入っていた。大小様々、とは言え28センチから40センチを超えるものまで、一般的にはどれも大きいものではあるが、そのどれもが発する匂いとは裏腹に、新品同様に綺麗なものだった。
「うおっ! 相変わらずすげぇな……」
「流石に臭すぎるよね……。それは昨日、先生たちが雄足測定の時に使ってた体育館シューズなんだ。先生たちも実は毎年やってるんだよ。健康診断の一環としてね」
「確か、巨田さんが自分が始めさせたとか自慢してたな! 流石にだよなぁ」
「自分の足で俺たちを打ち負かしたいだけな気はするけどね……。あ、話が逸れてごめんね。とにかく、意味はないんだけど、羽子を見つける指標として利用できるってことなったらしくて、羽子候補者が出たら、このテストを毎回やることになってるんだ」
颯太は釘付けになった頭を上げて隣に立った大河を見上げると、どんなテストなのか質問した。
「えっと簡単に言うと、その体育館シューズの中から、俺たち2人のシューズを当ててほしいんだ」
颯太は改めて袋の中を覗き込んだ。
ざっと見積もって30足近くある。
この中から2人のシューズを見つけるのは一般人にとってはかなり難しいだろう。
「そいつは新品のやつを昨日だけ履いて、この袋ん中に密閉したもんだから、匂いの純度は高いと思うぜ!」
だから安心しろとでも言うように大門が付け加える。
たった1日とは言え、30名ほどの男の靴が集められるとこんなにも凄まじいのかと思わざるおえない。
いつも履いているものなら、どれほどの匂いになるのか、颯太はそんなことを思いながら、再び袋の中に釘付けになっていた。
「始める前に、この目隠しをしてもらってもいいかな?」
大河が黒いアイマスクを差し出す。
何気なく受け取るが、アイマスクをする理由がよくわからず、戸惑いながら装着した。
「靴のサイズでわかっちゃうかもしれないからね。実際にテストする時は、俺が一つずつ顔に近づけるから、俺か大門先生のシューズだと思ったら教えてほしいな」
その説明に納得すると、椅子に座り直して姿勢を正す颯太。
それを確認すると、大河は袋の中から無作為に一つ、シューズを取り出した。
「じゃあ、いくよ?」
大河が合図すると、手に持ったシューズの履き口を、颯太の鼻にそっと近づける。
スゥーッ。
颯太の鼻を漂っていた、モヤっと漠然とした雄の匂いは、シューズが近づくにつれて、ハッキリとした1人の男の足の匂いに変わっていく。
柔らかくも濃厚で、すんなりと入っていくような雄の匂い。
その匂いを嗅いだ颯太の頭に、1人の男が思い浮かんでくる。
「どうだ? それは俺のか? それとも大河か?」
大門の問いかけに、颯太はゆっくり首を振った。
颯太の頭に思い浮かんだのは大林だった。
靴下を常備する大林は、他の教師と比べると、その匂いに明らかな特徴がある。ジワジワと広がるような、嗅げば嗅ぐのほど、濃厚な足の匂いが溢れてくる。
大河がそれを机の上に置くと、虜になったように跡を追う颯太。
「次、いこうな」
大河が優しく促すと、次のシューズが颯太の鼻の先に近づく。
スゥーッ……ッ!?
次のは一発ぶん殴るような強い匂いがした。
そのあとも雄の匂いが、捉えた獲物は逃さないと言いたげにしつこく主張し残り続ける。
颯太の頭の中で、一瞬にして大山のドヤ顔がイメージ像として浮かんでくる。時折、「もっとしっかり嗅げ!」と何回か強いパンチのある匂いが鼻腔を刺激し、颯太を飽きさせない。
「そいつはどうだ?」
大門の言葉がなければ、颯太はずっとそのシューズを嗅いでいたに違いない。
ハッと顔を上げると、首を横に振った。
「そっか。じゃあ次いくよ。もし休憩したかったら、いつでも言ってね」
颯太は大丈夫と返事をして、次の履き口に鼻を近づけた。
それから知らない匂いに何度か首を横に振る颯太。
ただ、どの匂いも表現し得ない感覚的な特徴があり、颯太は匂いの質の先にある、特有のフェロモンのような雄の匂いを、ことごとく嗅ぎ分けていった。
「これはどう?」
颯太が10足目の体育館シューズを嗅いだときだった。
今までとは違い、最初の一服から目をハッと見開いたのだ。
その反応に大門も座り直して、前のめりに構えて颯太の返事を待った。
全身を駆け抜け、貫くような野生的な匂い。
その匂いにイメージしたのは、大河の姿だった。
「ほ、ほんと?! 大門! 21番は誰が履いてた?!」
「そ、そっか! 照らし合わせねぇと……」
それぞれの体育館シューズの靴裏には、番号がマジックペンで印してあり、誰がどの靴を履いたかわかるようになっていた。
大門が慌ててポケットから、折りたたんだプリントを取り出し机の上に広げ、番号と名前が並んだ文字列を上から順になぞっていく。
「21、21は……、おぉッ! 大河! お前だぜ!!」
「——ッ! す、すごいなぁ……!」
「ああ! やっぱ羽子ってすげぇよ!」
まるで自分のことのように喜ぶ2人をよそに、大河の攻撃的な濃厚な足の匂いに夢中になる颯太。
「よし! 次だ次! この調子で俺のも当ててくれよな! 颯太!」
期待とは別の意味で鼻を広げて息を荒げる大門が、颯太を真っ直ぐに見据えた。
それから次々と同じように嗅ぎ分けていく中、颯太がまた目を見開いた反応を見せる。
「お! 俺のか!? 見つけたか?!」
興奮してガタッと立ち上がる大門。
股間にジンワリと染みまで作っているところを見ると、チンコの方は、これまでずっと勃ちっぱなしだったようだ。
颯太が首を振って、大谷のシューズだった答えると、ガックリと椅子に座り直す。
「——えッ?! 他の先生のまでわかるんだ?!」
さりげなく答えた颯太に驚いた大河が声を上げる。
颯太が見上げて頷き、一度嗅いだことのある大林や大山もわかったことを告げると、さらに目を丸くして驚愕していた。
「じゃあこれから先、俺らの匂いもすぐにわかるな!」
興奮気味に大門が言うと、大河の顔がわかりやすく紅潮して口角を緩める。
足を男の象徴として認識された島民にとって、その匂いを覚えてもらうという行為自体が、気恥ずかしくも誇らしいことなのだろう。
その様子のまま、大河が慣れた手つきで、すっかり流れ作業のように次の履き口を颯太に近づけると、またしても、颯太がハッと目を見開いた。
「おっ! 今度は誰のだ?! 巨田さん辺りか?!」
颯太はまた首を横に振ると、もう一度履き口に顔を近づけ、目線だけを大門に向けた。
「も、もしかして……ッ!」
「俺かッ!?」
ガタンッと椅子を後ろに倒すほどの勢いで立ち上がる大門。
颯太が言葉でも大門の物だと告げると、大河がすぐにシューズの番号を調べた。
「20番だ! 大門ッ!」
「20番……、20番……」
大門が机にのしかかる勢いでプリントに視線を走らせ、20番の文字列で止まった。
「——お、俺だァッ!!」
「ほんとか!?」
2人は目を合わせて喜ぶと、同時に颯太の方へ振り返る。
「颯太! テスト合格だぞ! おめでとうな!」
大門がグッと近づいて、背中を軽く叩いた。
「これで明日の認定会にも臨めるね!」
大河が頭を撫で、2人の間に挟まれると、長時間夕日に当たった彼らの身体から発せられた、蒸れた汗の匂いが颯太を包み込んだ。
その時、教室の戸がガラガラッと開くと、生徒の1人が大河を呼び出した。
「あ、もうそんな時間か! 大門、申し訳ないけど、部活終わりの号令とか、片付けの確認しないといけないから、後頼んでいいかな?」
「おぉ! 任せとけ!」
大河はパタパタとビーサンを鳴らして急ぐように、教室を後にした。
「……よし!」
その音が止むのを確認すると、大門は颯太に向き直り、視線を合わせるようにしゃがむ。
「じゃあ、大河が戻るまで、先生とお話ししようぜ!」
ニッと笑うと、颯太の向かいの席に腰を下ろす。先ほどのバカンスのような座り方ではなく、どっしりと前傾に構え、尋問でも始めるような眼光が颯太を一直線に突き刺した。
「で、俺のそいつはどんな匂いだったんだ……?」
颯太の目の前に置かれた“そいつ”という大門の体育館シューズを顎で刺す。
縦横無尽に駆け巡る不安定な匂いだが、それが尾を引いて飽きの来ない不思議な男臭さがあった、と颯太は説明する。
「な、なるほどな……。飽きの来ない男臭さか……」
ふむふむと顎に手を添えて、柄でもない頷き方を見せるが、その口角はニヤニヤと上がり、鼻の下はすっかり伸びて嬉しいことがモロわかりだ。
「料理で言うとこの“カレー”だな! ごちゃごちゃしててよくわかんねぇけど、それが癖になる美味さになってる。要はみんな大好きってことだ! そうだろ!」
よく分からない例えに、取り敢えず頷いておく颯太を見て、大門はさらに顔を緩める。
「みんな好きになっちまう俺の足かぁ……。たまんねぇなぁ……」
ニヤニヤとした口元とは裏腹に、その目つきは鋭く、獲物を捉えるような視線を颯太に移す。
「——なぁ。俺って、いつも靴、履いてるだろ? ホントはさ、他の先生たちみたいに、サンダル履いたり、素足見せつけたりしてぇんだけどさ」
ゆっくりと話を切り出すと、見せつけるようにして、机の上に室内履きの靴に包んだ両足を乗せる。靴裏に刻まれた34という数字が颯太の目に飛び込んできた。
「家庭科って響きは優しいそうだけど、針と包丁とか使うしさ、危ねぇだろ?」
ズポッっと踵が抜けると、目の前に置いた大門の体育館シューズよりも濃い足の匂いが漂うのを感じる。
「しかもさ、肉屋もやってるだろ? 俺。家族が手伝ってくれるとはいえ、授業がない時は、肉屋に戻って仕事して、授業があったらまた戻ってって日もあるわけでな?」
美味そうな高級料理でも見せつけるかのように、その靴のフタをゆっくり上に持ち上げる。
モ゛ワ゛ァ〜ッ!
さっきも嗅いだはずの大門の足の匂い。
それが爆発するように広がって颯太の鼻を通り抜け、頭に直接匂いを突き刺してきた。
「——俺、颯太が匂いを当ててる間、ずーっと机の下で、足指くねくねさせながら頑張って臭くしてたんだよな。だから、さっきよりも臭えだろ?」
颯太がテストを受けてる時間、ずっとスニーカーの中で足を熟成させた足。確かにそれは数十分前に比べれば、その濃度を深めていたが、一般人が嗅いだところで、変わらず臭い足という印象は変わらない。
だが、颯太は違う。
羽子の感覚で足の匂いを誰のものかまで言い当てる嗅覚。それは、僅かな大門の努力すら見抜くものだった。
「颯太なら、わかるよな……?」
足の指をくねくねと動かすと、その濃厚な大門の足の匂いが、一直線に鼻腔を刺激する。さっきまでの印象と異なり、目標目掛けて猪突猛進するような、パワフルな匂いに思わず颯太が怯む。
「どうだ? 効くだろ? もっと嗅ぎたいだろ?」
いつものハキハキとした声色はなく、色の付いた響くような囁き声。
その言葉に後押しされ、汗に塗れうごめく足の指の群れに向かって顔を近づけていく。
「いいぞぉ……ッ。思いっきり嗅げよ……?」
すぅううううぅぅ〜〜〜ッ!!
「あぁ〜ッ……。久々だぁ。こんな嗅いでもらったの……」
夢中になって足を嗅ぐ颯太に、恍惚として天を仰ぐ大門。
その右手は下着の中へと滑って、股間に膨れさせたチンコをギュッと握りしめている。
「颯太ぁ! どうだ? 俺の足は? 匂いは?! 臭えか? 臭えよな!?」
すっかり興奮した大門は、息を荒げながら颯太を向いた。
颯太は虚ろながら、さっきと同じようなことを続けて応える。
——癖になるような不思議な匂い。
——みんなが、颯太が大好きな匂い。
「お゛ぉオォオォオオオッ!!」
いきなり大きな雄叫びを上げながら、下着に差し込んだ手を一心不乱に激しく動かして始める。
いつも優しく手取り足取り授業をしてくれる大門が、羽子の魅力に取り憑かれ、自分の臭い足の匂いを嗅がれることに興奮し、半狂乱になっていた。
「お゛ォッ!! 颯太がぁッ、好きなッ! 匂いッ! 皆んながッ! お゛ぉッ! 俺のぉ、男らしいッ! クッセェ足ッ! 嗅いで! 虜にッ! なっちまうぅッ!! あ゛ぁッ!! スゲェ!! スゲェよ!! あ゛ぁあぁあぁあぁッ!!! たまん゛ね゛え゛ぇえぇッ!!!」
ドッピュッビューッ!
半ズボンの生地を突き抜けて、一本の白濁とした線が天井に伸びる。それは放物線を描いて机の上、そして大門の足の甲へと落ちる。
「ハァ、ハァ……」
天を仰いだまま余韻に浸る大門。それを気にもしない様子で未だ足の匂いを嗅ぎ続ける颯太。2人の息づかいが静寂な教室の中にこだましていた。
「お待たせー。遅くなっちゃってごめんね!」
そんな時、ふいにガラガラっと教室の戸を大河が開けてしまう。
「——って、えぇ?! ちょッ、颯太くん?!」
ぐったりとした大門の足を嗅ぎ続ける颯太に、ペタペタとビーサンを鳴らして大河が駆け寄ると、肩を揺すって顔を覗き込む。
そんな大河を気にもしない、というより、存在に気づいていないかのように応答しない颯太に焦っている中、やっと落ち着いた大門が満足気に足の指をくねくねと動かした。
「ふぅー。羽子の力ってこんなスゲェんだな……」
珍しく落ち着いたテンションの大門。そんな彼に大河が珍しく険しい表情を見せながら、大門を睨みつけた。
「おいッ! これはどういうことなんだよ!?」
ビクッと体を震わせながら、ビシッと座り直す大門。
「え、えっと……、なんかこう……、気分が乗っちまったって感じで……」
「あ゛ぁ?」
「そ、そんな怒んなって! 俺はただ足を嗅がせただけで……」
ますます鋭くなる大河の眼光に、大門はシュンッと屈強な体を縮こまらせて黙り込んでしまった。
「颯太くん、大丈夫? ……確か、こういうときは——」
大河は履いていたビーサンを片方だけ脱ぐと、その汗で汚れた踏み底を颯太の目の前に持ってきた。
すると、颯太はエサに食いついた動物のように、ビーサンを目で追いかけ始め、クンクンと鼻を鳴らしながら顔を近づけてきた。
大門はそのまま横にビーサンを移動させ、大門の足が颯太の視界から外れるようにし、適当なところでサッとビーサンも颯太の視界から外す。
「颯太くん、俺が見える?」
大河が颯太の前で視線を合わせるようにしゃがむと、肩を軽く叩いて尋ねる。
颯太はハッと目をパチクリさせると、大河の質問にゆっくり頷いた。
「良かった……。もう遅いから、家まで先生が送っていくよ。荷物持って廊下で待っててくれる?」
既に窓から差し込む夕日は陰りを見せ始めていた。
いつの間にか、賑やかだった校庭から聞こえてくる生徒たちの声も小さくなり、薄らと不気味な夜の学校が覗き始めている。
そんな放課後の雰囲気に呑まれたのもあって、特に意見することなく、荷物を持って廊下に出た颯太。
それを見送る大河は、大門の方へ歩みを進める。
「あとで、じっくり話を聞いてやるからな。ここ、キレイに片付けとけよ」
「は、はい……」
やんわりと不機嫌に言い残すと、大河は颯太を追って廊下へと向かった。
残された教室で渋々と1人、教師たちの臭い体育館シューズや自分が撒き散らした射精の後始末をする大門であった。
◆
「——ごめんね。大門先生も悪気があったわけじゃあ……、だぶん、ないと思うから! 許してやってね」
大河の車の中で、颯太は助手席の窓から流れる風に当たりながら座っていた。
その横で運転しながら謝る大河は、キャンピングカーのような大型の車内であっても、少し窮屈さを感じるほど大柄だった。
シートベルトに締め付けられた肉体は、豊満な大胸筋を強調しており、はち切れんばかりの肉厚である。胸の谷間に挟まったシートベルトは、逆に締め付けられているようだ。
エアコンは苦手だからと、窓を全開にした車内は、風通りは良くともムワッとした熱気を運び、ぐっしょりとした大河の汗の匂いが颯太の鼻を突いていた。
それに混じる、別の雄の匂いに目をやると、ビーサンでペダルを踏む大河の足が視界に映る。
車の加減速に合わせて、僅かに動く足の指。踏み底に溜まった汗が流れる様。そして、さっき目の前にかざされたビーサンの匂いがフラッシュバックする。
「颯太くんの家って、大工の大五郎さんのとこだよね?」
大河の足を見て生唾を飲んでいた颯太は、大河の質問に慌てて応える。
「いやぁ、それにしても不思議だなー。あの大五郎さんみたいな人から、羽子が生まれてくるなんて……。あ、お父さんのことを悪く聞こえてたらごめんね! ただこう、生命の神秘というか、生き物ってやっぱ面白いなぁって思っちゃって」
楽しそうに笑う大河から、生物学者としての顔が垣間見えた。
颯太はふと、どうして自分のような子が生まれるのだろう、と何気なく質問してみる。
「んー、確か、遠いご先祖に、颯太くんみたいな種族と大足様のような、俺たちみたいな種族がこの島で共生していたらしいんだけど、その種族の遺伝子がたまに覚醒して現れる、って説が濃厚なのかな。って言っても、大山先生の受け売りなんだけど。でも10年ぐらいに1人生まれるっていう規則性とか、特定の家系に限らず、どの家系でも生まれる可能性があるっていう謎が、まだまだあるらしくて、動物じゃないけど、やっぱり人間も生き物だから、俺としては——」
さらにヒートアップして楽しげに話す大河に、相槌を打ちながらも、颯太はずっと大河のペダルを踏む大きな足元に釘付けだった。
「——って感じかな。……と、ところでなんだけど……、そ、そんなに俺の足、気になる……、かな……?」
流石に大河も気づいたのか、紅潮させた面で運転しながらチラチラと颯太を横目で見る。
「そ、そんなに見られると、は、恥ずかしいなぁ……、はははッ」
足の指をモゾモゾと動かすと、ビーサンからキュッキュッと足汗が摩擦で音を鳴らし、吹き抜ける風に乗って颯太の鼻に濃い足の匂いを感じさせる。
その匂いから、さっきの大門との出来事を思い出す。
ガラリと雰囲気が変わった大門。
自分の足の匂いを嗅がれることに興奮した大門。
——じゃあ、大河は?
そんな疑問を颯太は視線を変えず本人に訊ねてみた。
「え、えぇ?! そ、そりゃあ、俺も足を見せるのは好きだし、臭いって言われたら嬉しいけど……」
大河は目を泳がせながら、額から汗を流す。
颯太がその質問をしてから、車内の湿度が一気に増したようだった。
さらに追い討ちをかけるように、颯太が言葉を紡いだ。
大河先生の足をもっと見たい——と。
「ッ?! ……ははっ、ホントに不思議だ。颯太くんが羽子かもしれないと思うと、見せたい欲求が強くなってく」
大河は独り言のように呟くと、全身からさらに汗を放出させ、肉がパツパツに張ったTシャツの腋や胸部分に汗染みがジンワリと広げていく。
本来は足を見せつけたり、嗅がせたりする行為は、特別深い意味を持つことはない。ただの見栄の張り合いや自慢に過ぎない。
たが、羽子に見られるという意識があると話は違う。
この島に生まれた男たちの本能か。
根強い大足様への憧れが生む、羽子への強い愛着心のようなものは、島の男たちの何かを滾らせるようだ。
大河はゆっくりブレーキをかけながら、近くの空き地に車を停めた。
すっかり日が沈みかけた空は、仄かなオレンジ色を残しながら、深い夜空へと変わっていく。
車のヘッドライトが消えると、一瞬で闇に包まれ、エンジンの音がよく聞こえてきた。
「颯太くんが言うなら、仕方ないよな。別に足を見せるのも嗅がせるのも、変なことじゃないわけだし……」
自分に言い聞かせるように呟くと、大河はペダルから足を持ち上げる。
そして、その足の先を颯太に向けて、ビーサンの中で足の指をくねくねと動かした。
「時間も遅いけど、少しだけなら……、好きに見ていいよ」
隠しきれない期待を含んだ言葉に、颯太は考える間もなく、差し出された足に向かって顔を近づける。
仄かに輪郭だけが浮き出る暗闇の中で、強く放たれる大河の男らしい足の匂いが際立って鼻腔を突いた。
スーッ……、スーッ……
エンジンの音に混じって、鼻から空気の入る音が車内に響く。
先ほど教室で嗅いだ時よりも濃厚な足の匂い。ペダル運動によって発汗が促されたからだろう。僅かだが、ビーサンと足指との間に、汗の跡がチラチラと輝いている。
匂いを嗅がれた大河の足は、嬉しそうにくねくねとビーサンをキュッキュッと鳴らす。
少し視線を上げると、大河のショートパンツが見える。その股間は意外にも膨らんではいなかった。顔まで見上げれば、恥ずかしそうに顔を逸らして目を泳がせている。
「ど、どうしたの?」
見つめる颯太に気づくと、少し心配そうに視線を向けた。
今までの教師たちなら、反応の違いはあれど、その股間はモッコリと膨らんでいた。
しかし、大河は違うようだ。
もしかしたら、別のトリガーがあるのかもしれない。
颯太は、その疑問をそのまま大河にぶつけてみた。
「そ、それはちょっと答えにくいなぁ……。興奮しないようにしてるというか、いや、もちろん嬉しいんだけど……」
躊躇う大河の様子を見ながら、鼻先を足指にチョンチョンと急かすように突く。
「ちょッ! あははッははッ! わかった! わかったから!」
颯太にそんなつもりはなかったのだが、鼻先がくすぐったかったらしい。ダメダメと言いながら足を引き離そうとはしない大河の股間は、次第にモッコリと膨らみ始めていた。
それを指摘してやると、観念するように性癖を打ち明け始める。
「先生、このビーサンを学生の時から履いてて、結構大事に使ってるんだ。それで、その……、さっきみたいにビーサンと足の間に何か差し込まれたりするのが、……好き、かな」
確かに、大河はいつも同じビーサンを履いて授業に臨んでいた。やけに踏み底から足指や踵がはみ出た、小さめのビーサンだったので、この島でよくある、自分の足を大きく見せるための工夫なのかと思っていたが、そうではないらしい。
暗くてよく見えないが、目立った汚れや傷はなく、経年劣化による細かい傷や汗によってできた足型の染みが、長年大事に扱われていたことを物語っていた。
颯太の手前、詳しくは言わなかったが、そんな大事にしているビーサンを履いた足を弄ったり、玩具などを挟んだりしながら自慰をするのが好き、というのが正確なところだった。
「……。そ、そこのボックス開けてみてくれる……?」
やけに熱っぽい言葉に従うと、助手席の収納から大中小様々なブラシが出てきた。
それは洗車用のブラシのようで、主にパーツとパーツの隙間や、パーツ自体の埃を払うような物のようだ。なので、大きいサイズと言えど、特に大きな大河の足を責めるには丁度いいサイズ感に思えた。
「……」
開けてみてと言っただけで、それ以降は恥ずかしそうに目を逸らす大河。それだけで颯太は意図を察して、まずは大きめのブラシを手に取った。
猫じゃらしのように、筒状から生えた毛先は、明らかに挿入する用途として設計されており、ここでの挿入場所は、言うまでもなく、大河の足とビーチサンダルの間だった。
それをそこへ、ゆっくり近づけていくと、大河は喉を鳴らして息を呑む。その心情を写す彼の足の指は、ビーチサンダルの上で、迫り来る毛先に期待し、喜び踊るようだ。
「——ッ!」
ズズッとつま先から侵入するブラシに、たまらず目を固く閉じる。毛先が足の指に触れると、肩を縮こませ、込み上げる声を抑えるために喉が低く響いた。
「ン゛ンッ!!」
さらに深く進んでいくと、足の指やその隙間に次々と毛先を潜り込ませては撫で付けていく。大河の足はつま先を上げてそれを受け入れ、快楽の侵入を易々と許していく。
かと思えば、今度は来た道を戻るようにブラシは後退し、潜り込んだ毛先はフサフサと汗と汚れを掻き出しながら、足の隙間から去っていった。
それを幾度か繰り返し、最後の1回は少し深めにブラシを挿入されると、グイッと一気に引っこ抜かれる。
「あァッ?!」
我慢できず切ない声を上げる大河。
ハァハァと快楽に潤んだ瞳には、両手に中サイズのブラシを持った颯太が写っていた。
それを両足の前に持っていくと、入り口を開くようにつま先を上げ、汗に塗れたビーチサンダルの踏み底を見せた。
その雄臭いサンドウィッチの中へブラシがゆっくり入っていくと、先程より細かい毛先が足の指から始まって、土踏まずまでじっくりと刺激していく。
「あぁッんぐッ!」
くすぐっさに思わず脚が引くのを、膝を掴んで抑える。
両足の裏に挟まったブラシは土踏まずの凹みにハマるようにして止まった。
そして、颯太が持ち手をクルッと捻ると、毛先をたっぷり生やしたブラシも回転し、大河の足の裏をゴシゴシと擦り始めた。
「あぁッ!? あははッはははッははッはッはッ!!」
額に手を当てて大笑いする大河に構うことなく、クルッ、クルッと右回転、左回転にブラシを扱う。
さらに前後の動きを加えれば、責めの薄かった足の指や踵ににまで毛先が及び、数百本の毛先が連続的に足の裏をくすぐりまくる。
「ちょッ?! そ、それははッははッははッ!! 反則ッだってッ!! あははッははッははッ!!」
顔を両手で塞ぎ、イヤイヤと横に振る姿はまるで子どもだが、その肉体は筋肉と脂肪でどっしりと蓄えられており、大型の車体がギシギシと弾むほどだった。
それでも尚、脚を引かないのは、流石は大足島の男なのだろう。
しばらくブラシを捻っていた颯太は、そのブラシを汗でヒタヒタになったビーサンの中に残して、残った小さめのブラシを手に取った。
そのブラシは一見絵筆と変わりなく、違いといえば毛先が広がっていることぐらいだろう。
それを持つ颯太の姿に、大河は息を整えながら股間の中をビクビクッと滾らせ、期待の雄汁を溢れさせる。
いざ小ブラシが足の指を撫でると、大きく体を震わせ、短パンの上に我慢汁の大きなシミを作った。
「あ゛ぁッ!! ん゛んんッ……!! あははッははッハッハッハッハッハッ!!」
両足の指を1つ1つじっくりと隙間なく撫でていき、誘うように広がった足指の股も丁寧にブラシが舐っていく。
上がったつま先からポタポタと汗が滴り、ブラシ責めに耐え忍ぶ足の指がワナワナと震え、今にも下ろしてしまいそうだ。
「あ゛ぁッはッはッはッ! きゅ、休憩ィッ!! ちょッ、ちょっとぉッ休憩ッさせてへへへッへッへッ!! あ゛ぁッはッハッハッハッ!!」
残念ながら、その懇願は無視されてしまい、執拗に敏感な足の指ばかりを狙われて、大河は堪らず上げたつま先をビーチサンダルに下ろしてしまう。
——カチッ! ヴゥヴゥヴゥヴゥッ!!
「ッ゛??!! ン゛ア゛ァッハッ?!」
つま先を下ろした際、その間にある、中ブラシを力強く踏みつけたことで、何らかの電源が入ったようだ。
そもそも筒形の洗車用ブラシは、電源を入れることで回転し、車体を磨くためのものであった。
踏みつけたせいで回転こそしないものの、その振動は足の裏に僅かに触れた毛先を震わせ、コチョコチョと目には見えない細かさでくすぐっていた。
大河は自らの抵抗で全く逆の状況を作ってしまったようだ。
「だぁあ゛ぁッハッハッハッハッめえ゛ぇへッへッヘッヘッ!!」
ビーサンの中で足をぐねぐねと動かせば、押さえられていたブラシが回転しようと動き、足裏に毛先が触れる場所が定期的に変わっていく。そのせいで慣れることもなく、足の裏全体を満遍なく責められるハメになってしまう。
「あ゛ぁッハッハッハッ!! あァッあぁああア゛ァッ?!!」
のたうち回る足の指には、フサフサと小ブラシの毛先が追い討ちをかけ、余すことなく足裏を可愛がってやる颯太。
逃げるためにつま先をビーサンの上に下ろせば、足指の甲まで責められ、大きな足の指の間に容易く毛先を滑りこませる。
加えて、土踏まずの隙間で振動に揺れる、中ブラシの毛先がチロチロと絶え間なく刺激を与え、休む間もなく快感とくすぐったさの波に打たれる。
次第に、性感帯を責め続けられ快感が優ってきたのか、足の指は落ち着き始め、始めのようにつま先を上げ、足の指を扇状に広げて、颯太の責めを完全に受け入れる体制に入った。
「ア゛ァッアアア゛ァッ!! ン゛ン゛ォッ!!! オ゛オ゛ォォオォォオオ゛ッ!!!!」
大河は身体を大きく震わせると、盛り上がった短パンの山頂から白濁と汁を溢れさせた。
何度もビクビクと痙攣する度に、普段温厚な大河から獣のような咆哮を轟かせ、同時に噴き出す雄汁はシートの上に流れ溜まっていく。
射精中も足の裏から伝わるくすぐったさが心地よいのか、ゆっくりとくねくね動く足の指たちは、自らブラシの毛先を絡めとるように刺激を求める。
「ハァ……ッ、ハァ……ッ、ン゛お゛ォッ?!」
ひとしきり吐精し終えると、今まで気持ちよかったくすぐっさが一気に襲い掛かり、頭を車内の天井にぶつけるほど、飛び上がった。
「お゛ぉッほッほッほッ!? も゛ぉッ! もう終わりッ!! 終わ゛りだってえ゛ッ!! ン゛ァッ?! ぬい゛てッ!! それ抜い゛てえ゛ぇへへへぇッ!! お゛ォッ?! ア゛ァッア゛ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ゛!!!」
完全にパニックになって、自分の体を上手く制御できない様子の大河。腕を必死に伸ばそうとするが、くすぐられる度に体が反応してしまい、巨大が車内のあちこちにぶつかって、中々思うようにいかない。
颯太は変わらずビーサンを履いた大河の足に夢中な上、その隙間に挟まったブラシは、ブルブルと振動しながら毛先を震わせている。
すっかり汗で変色し切ったTシャツに、精液塗れの短パンから発せられた雄の匂いが車内にこびり付く頃、やっとのことで脚を運転席に戻すことができた大河は、息を切らしながら、汗まみれのビーサンに挟まったブラシを引き抜こうと手をかける。
「ハァ゛……ッ、ハァ゛……ッ、……ン゛ヒィッ?! ン゛ンオ゛ォッ!!」
引き抜くと同時に、体がビクンと飛び上がり、未だそそり勃ったチンコから残っていた精子を吐き出す。
ブブブッと振動を続けるブラシに潤んだ視線を戻すと、大きなゴツい手を力無く握って電源を切った。
「ハァ…、ハァ…、ごめん、颯太くん……。先生、ちょっと、休まないと、運転、できないから、ここから、歩きでも、いいかな……?」
すっかり元に戻った颯太は、家はすぐそこだから1人でも大丈夫だと返答し、それよりも心配そうに大河の背中に手置いた。
「ははは。ハァ……ッ、大丈夫。大丈夫だよ。久しぶりに、……凄かったから、ちょっと、疲れちゃって……。じゃあ、気をつけてね。何か、あったら、先生、しばらくここに、いるから」
大河は無理矢理笑みを浮かべながら、車から去る颯太に力なく手を振った。